歯科の年末あるある!?|石神井公園駅徒歩1分の歯医者|L歯科クリニック|平日20時30分まで土日も診療

歯科医療コラム

歯科の年末あるある!?

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皆さん、こんにちは。L歯科クリニックです。

今回のテーマは、少し治療の話から離れて、年末の歯科事情についてお話します。

 

年末は何かと忙しい時期です。特に12月は毎年皆さんバタバタしていますよね。お仕事をしている方は、今まで溜めてた(溜まってしまった?)お仕事を年内に片付けないといけないし、年末年始は仕事がお休みでも年明けからすぐに仕事を始めることができるようにしておかないといけません。もちろん、お家でもクリスマスやらお正月の準備やら。大掃除だってやらないといけないし、年賀状も書かなきゃいけない。それはもう、皆さん大忙しです。師走ですから。

特に、会社勤めの方は、忘年会シーズンです。これがまた、体力を削ります。あっちこっちの忘年会に毎日のように参加して、体調を壊す。そんな方も多いのではないでしょうか。

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同時に歯科にも12月の忙しさは、いつもとは違う雰囲気を感じます。特に12月の年末年始にかけて、歯が痛い。あるいは歯茎が腫れた。詰め物が取れた。こういう患者さんはとても多いのです。なぜでしょうか。やはり、体の免疫力に関わっていると考えられます。忙しい時期は、皆さん歯を磨いたり、口腔内のケアに時間を割くことが難しくなります。忘年会で酔っ払って帰宅した後、そのまま寝てしまうこともあるかもしれません。でも体は疲れているので、免疫力も下がっていて、歯茎が腫れやすい。歯茎が腫れるということは、歯周病の原因となるプラーク中の細菌やその細菌が産生する代謝産物と、私たちの身体の免疫・炎症反応のバランスが崩れているということになります。少し学術的な話になりますが、お口のなかには常に存在する常在菌300~400種類が棲息(せいそく)していて、その中には歯周病に関係する細菌もいます。その歯周病菌が塊(バイオフィルム)となってプラークを作るのです。その塊になった細菌群がLPS、ジンジパイン、ロイコトキシンなどの毒素を産生することで、歯肉に炎症を引き起こしているのです。さらに、IL-1βやTNF-αなどのサイトカインと呼ばれるものや酵素も産生して、歯周組織をどんどん壊していきます。これら悪さをする物質をコントロールしているのが、私たちの免疫力なのです。

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確かに歯茎が腫れたという患者さんは年末にとても多い印象ですが、その他にも詰め物がとれたという方も多くいらっしゃいます。季節によって気温差がある日本ですので、セメント付けしている詰め物はセメントの収縮や膨張で少しずつ崩壊していき、寒い時期に取れやすいというのも納得がいきます。しかし、それだけではありません。少し前に詰め物は取れていたけど、なかなか時間がなくて歯科医院に来れなかったということをよく聞きます。年末にかけて仕事がお休みになったタイミングで歯医者に行こうと思う方が多いということです。また、年末だから、今年のうちにむし歯や詰め物を直しておこうという方もいるのだと思います。クリーニングも同じです。お家の大掃除と同じで、今年のうちに一度、口腔内も綺麗に磨いておこう。それも素晴らしいと思います。今年の汚れは今年のうちに。でも、できれば、腫れたり、痛くなったり、歯石がたくさん付く前に、定期的に歯科医院に通ってメインテナンスをしていただきたいなと思います。そうすれば、年末に慌てて歯科医院に駆け込まなくても済むからです。

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今年の年末年始は12月29日~1月4日までお休みいたします。皆さんにはご迷惑をおかけしてすみません。このお休みの期間に歯が痛くなってしまったり、腫れたり、また詰め物が取れてしまうと、せっかくのお正月もお口の中が気になってゆっくり過ごせなくなってしますかもしれません。少しでも気になることがございましたら、お早めにL歯科クリニックでご相談ください。

 

          L歯科クリニック 歯科医師 副島寛貴

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