夏に起こる口内炎?|石神井公園駅徒歩1分の歯医者|L歯科クリニック|平日20時30分まで土日も診療

歯科医療コラム

夏に起こる口内炎?

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皆さん、こんにちは。L歯科クリニックです。

前回、歯の痛みについてお話しましたが、ちょっと痛みについては休憩して、お口の中の発疹(はっしん、ほっしん)について考えてみたいと思います。

 

「発疹」と見ると、皆さんは「はっしん」と読みますか?「ほっしん」と読みますか?実はどちらも正解だそうです。医療従事者は、我々歯科医師は特にだと思いますが、発疹は「ほっしん」と読むことが多いと思います。基本的には大学でそのように習うから、というのが理由です。お口の中に発疹ができることってあるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、口腔内に潰瘍や発疹ができることは意外と多いように思います。

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一番身近なところで、口腔内の発疹や潰瘍といえば、口内炎ではないでしょうか。発疹というよりは、段々と潰瘍ができ、1週間くらい痛みや違和感が続きます。ほっぺたの粘膜(頬粘膜といいます)や舌、舌の裏側の粘膜、歯肉、さらには喉の奥の粘膜まで、口腔内のありとあらゆる場所にできるのが特徴です。どこにでも口内炎はできる可能性があるということになります。

口内炎と言っても様々な種類があるのですが、アフタ性の口内炎というと、皆さんが想像している口内炎になります。一般的に口腔内の疾患は原因を特定して、その痛みや疾患の原因になっているものを取り除くことで治療を行います。でも、一般的な口内炎は原因の特定が極めて難しいです。というのも、むし歯と同じで多因子疾患だからです。「これが原因です!」と1つを特定できない、要は色んな原因が重なって、口内炎として口腔内に炎症が現れたと考える方が自然かもしれません。

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特に今年の夏はとっても暑いです。皆さん、夏バテしてませんか?そんな時に栄養のある物やスタミナがつきそうな食べ物を積極的に食べれるでしょうか。冷たい蕎麦やかき氷、そんなひんやりした栄養素が少ない物を食べたいなと思いませんか?そういった、夏バテからくる栄養障害も原因の1つになります。

その他、夜でも最近は暑くて寝苦しい毎日です。冷房をつけっぱなしにしては電気代も高いし、体も冷えてしまう。でも、暑くてなかなか眠れないといった睡眠不足も原因の1つです。

その他にも仕事の疲れやストレス、何かの心配事がある、ビタミンが足りないなど、色々な要因が重なると、人間の体は免疫力が低下します。この免疫力の低下こそが口内炎の原因となるわけです。ですから、口内炎といっても、1つの原因を除去すれば治癒できるということではなく、生活のリズムを整え、免疫力を高めるように体を労わるということが必要になってきます。

その他、入れ歯や歯が欠けたところが当たって傷ができたところに細菌が感染してしまったり、食事中に噛んでしまったり。そのような外傷性の口内炎もあります。また、真菌(カンジダ)やヘルペスウィルスによる感染が原因のものもあります。

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口腔内の発疹といったら、今年の夏前から急激に感染が広がった「手足口病」があります。これは2歳以下のお子さんが半数を占める夏に流行する感染症です。今年の夏は爆発的に感染者が増えました。先ほど説明した口内炎とは全く異なるのですが、字をみて分かる通り、手足や口の中に水泡を伴う発疹が出ます。お口の中だけではありません。手と足にも出ますので、症状を見ればすぐに分かるかもしれません。一般的な口内炎(ウィルスなどが原因でない場合)は、ヒトからヒトに感染がうつることはありません。しかし、手足口病は、飛沫感染、接触感染します。必ず、流水や石鹸で手洗いをし、タオルなどの共用は避けましょう。また、排泄物からも感染することが分かっていますので、適切な処理を行うことが大切です。

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一般的に大人がなる口内炎は、1週間ほどで症状も和らぎ治癒に向かいますが、中には同じ場所で繰り返すこともあります。怖いことを言うと、癌の可能性もあるかもしれません。口内炎だと放置しておいたら、気づいたらずっと治っていないなど、もしかしたら危険な場合もあります。少しでも口腔の粘膜に違和感があれば、ご自分で判断せずに、ぜひL歯科クリニックにご相談いただければと思います。

 

参考)

厚生労働省「感染予防を注意喚起するリーフレット」

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html

 

     L歯科クリニック 歯科医師 副島寛貴

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